歌うときに声を後ろに引くとは?『背中に広がる』感覚をボイトレで教わった
ボイトレをしていると、「声を前に出しましょう」と言われることがあります。
私もこれまでのレッスンで、声を前に集めることを意識してきました。
ところが今回のレッスンで先生から教わったのは、少し不思議な感覚でした。
「ここぞというときに、背中方面に拡張するようなイメージ」
声は前に出したいのに、今度は後ろにも広げる。
最初は「声を後ろに引いたら、前に出なくなるのでは?」と思いました。
実際に試してみると、声を後ろに引っ込めるというより、歌声を包む空間を背中側にも広げるような感覚に近いことが分かりました。
今回は、レッスン50で教わった「背中に広がる」発声について、自分なりに整理してみます。
「声を前に出す」だけでは足りなかった
私はこれまで、歌うときに「声を前に出す」ことをかなり意識してきました。
声を口の奥にこもらせず、前へ届けるようなイメージです。
発声練習でも、言葉を使った練習でも、声のポジションを前に持ってくることを意識していました。
実際、最近のレッスンでは先生から、
「ポジションはうまくとれてる」
と言ってもらえたこともあります。
ところが、歌の表現を仕上げていく中で、前に集めるだけでは足りない部分が出てきました。
今回の「広がり」というテーマです。
「声を後ろに引く」とはどういうこと?
「声を後ろに引く」と聞くと、声を喉の奥へ戻すようなイメージを持つかもしれません。
私も最初はそう思いました。
でも、今回教わった感覚は少し違います。
私が実際にやってみた感覚では、
声を後ろに引っ込めるのではなく、歌声の空間を背中側へ広げる
というイメージです。
前に声を集めることは、そのまま続けます。
そのうえで、ここぞというところでは、背中の方向にも空間を広げる。
すると、声が前だけに集中していたときとは違う、広がりのある感じになりました。
もちろん、これは私自身がレッスンで教わって感じたイメージです。
発声の感覚は人によって違うので、「背中に声を出す」という意味ではありません。
先生から教わった「背中方面に拡張する」イメージ
今回のレッスンでは、「希望の轍」のサビを中心に歌い方を確認しました。
その中で出てきたのが、**「広がり」や「空間の広さ」**という話です。
先生からは、歌声を狭い空間にまとめる場合と、広い空間に広げる場合の違いを、5音の発声でも実演してもらいました。
私が聞いてみると、広いほうが明らかに大きく聞こえます。
「やっぱり声量を上げているのかな?」と思ったのですが、先生の説明では、単純に音量を上げているわけではありません。
響きが加わることで、大きく聞こえる。
ここが今回の大きなポイントでした。
声を前に集めたまま、後ろにも広げる
私が面白いと思ったのは、
「前」か「後ろ」か、どちらか一方ではない
ということです。
声を前に集める感覚は残したまま、後ろ方向へも広げる。
私の中では、
前に集める
↓
背中方面へ空間を広げる
↓
その広がりを保ったまま前へ歌う
というイメージになりました。
言葉にすると少し矛盾しているように感じます。
でも、実際にやってみると、このイメージのほうが歌声に余裕が出ます。
前だけに集中していると、声が一点に集まりやすい。
そこに「後ろへの広がり」を加えることで、歌声全体が大きな空間の中にあるような感覚になります。
実際に歌ってみると、迫力が出た
今回、この感覚を「希望の轍」で試してみました。
特に、サビなど声を広げたいところで、背中方向へ引っ張るようなイメージを加えてみます。
すると、
「なかなか迫力が出ていい感じだ」
と、自分でも思えるくらい変化がありました。
これまで「迫力を出そう」とすると、どうしても声を強く出す方向へ考えてしまいます。
ところが今回は、声を無理に大きくするというより、歌声の空間を広げるという考え方です。
自分でも少し驚きました。
「背中に広げる」と声が大きく感じられた理由
今回のレッスンで、私が特に印象に残ったのが、
「声量を上げる」と「声が大きく聞こえる」は同じではない
ということです。
狭い空間で声を出すイメージと、広い空間で声を出すイメージ。
先生の実演を聞くと、後者のほうが大きく感じられました。
私自身も試してみると、単純に声を張り上げるより、広がりを意識したほうが迫力を出しやすいと感じました。
もちろん、これは今回の私のボイトレでの体験です。
「背中に広げれば必ず声が大きくなる」という意味ではありません。
ただ、声量だけで歌を大きくしようとしていた私にとっては、考え方を変えるきっかけになりました。
「ここぞ」というところで使う
もう一つ大事だと思ったのが、いつでも広げればいいわけではないということです。
今回先生から教わったのは、「ここぞというときに背中方面に拡張する」というイメージでした。
つまり、曲の最初から最後までずっと広げっぱなしにするのではありません。
普段は声をまとめておいて、
「ここは広げたい」
という場所で空間を大きくする。
そうすることで、歌の中にメリハリが生まれます。
全部を大きく歌ってしまうと、逆に重要な部分が目立たなくなります。
これは、以前のレッスンで「一つ一つの言葉にアクセントをかけすぎると、歌の流れが悪くなる」と指摘されたことともつながっているように感じました。
「言葉を強くする」から「歌全体を広げる」へ
少し前の私は、歌詞をはっきり伝えようとして、一つ一つの言葉を強く歌いすぎていました。
すると、先生から、
「言葉、言葉がカクカクして、ブツブツきれて文章ではなくなってますよ」
と指摘されました。
「言葉を大切にする」ということと、「すべての言葉を強調する」ということは違う。
これをレッスン49で学びました。
そして今回のレッスン50では、さらにその先に進んだような感じがあります。
言葉だけを見るのではなく、フレーズ全体を流しながら、必要なところで空間を広げる。
そう考えると、歌が少し立体的になってきます。
「声を後ろに引く」は、私の場合こう考えている
ここまでのレッスンを踏まえて、現在の私の中では、
「声を後ろに引く」=声を後ろへ持っていく
ではありません。
むしろ、
「声を前に集めたまま、背中側にも歌声の空間を広げる」
というイメージです。
さらに言えば、
声を大きくするというより、歌声の入っている空間を大きくする
という感じでしょうか。
これは言葉だけで説明するのが難しいところです。
実際に5音の発声などで試してみると、「ああ、こういうことか」と感じやすいと思います。
まとめ:声を後ろに引くのではなく「広げる」
今回のボイトレで教わった「背中方面に拡張する」という感覚は、私にとって新しい発見でした。
それまで私は、
声が弱い
↓
もっと声を出す
↓
もっと強く歌う
という方向に考えがちでした。
でも今回、
声を前に集める
+
背中側にも空間を広げる
↓
歌声に広がりが出る
という別の考え方を知りました。
「声を後ろに引く」という言葉だけを聞くと難しく感じますが、私の場合は、声を後ろに引っ込めるのではなく、背中側まで空間を広げるイメージと考えると分かりやすくなりました。
まだレッスンで教わったばかりなので、完全に身についたわけではありません。
これから「希望の轍」を歌い込む中で、どこで広げるのか、どのくらい広げるのかを探っていきたいと思います。
そして、いつか意識しなくても自然に使えるようになればいいなと思っています。
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