高音で喉が苦しくなる原因は腹圧不足?

 高い声を出そうとすると、喉が苦しくなる。

声量を出そうと頑張れば頑張るほど、喉に力が入り、最後にはむせそうになる――。

ボイトレを始めてから、何度も経験してきたことです。

これまで私は、高音を出すためには「喉を開く」「声を前に出す」「しっかり声を出す」といったことを意識してきました。

ところが、今回のレッスンで先生から教わったのは、少し違ったアプローチ。

「腹圧が足りないと、その不足分を喉で補うことになる」

という考え方でした。

そこで今回は、「はっ、はっ、はっ」というシンプルな腹圧トレーニングを行いました。

実際にやってみると、これまで高音で喉が苦しくなっていた理由が、少し見えてきました。


高音になると、なぜ喉が苦しくなるのか

今回のレッスンでは、久しぶりに5トーンの発声練習をしました。

ところが、以前のように「しっかり声を出そう」としているうちに、また全力発声になってしまいました。

特に高い音になると、喉が閉まっていくような感覚があります。

「まだ7割くらいの力加減がちょうどいいんだな」

と思いながらも、つい声を大きくしてしまう。

そして、むせる寸前まで頑張ってしまいます。

ここで先生から教えてもらったのが、腹圧についてでした。


「はっ、はっ、はっ」で腹圧を確認する

今回行ったのは、とてもシンプルな練習です。

「はっ、はっ、はっ」

と声を出しながら、お腹を締めていきます。

意識するのは、おへその少し上あたり。

「はっ」と発声するたびに、お腹がへこみ、その動きと同時に息が出ていきます。

ポイントは、

声を出してからお腹を動かすのではなく、お腹の動きが起点になって、そこに息と声が乗ってくる

という感覚です。

これが意外と難しい。

ゆっくりやれば何となくできます。

ところが、発声に意識を向けた途端、お腹の動きが後回しになってしまいます。

先生からすると、これはまだ「連動できていない」状態。

そこで今度は、声よりもお腹と息の動きに意識を集中してみます。

すると、今度は息は出るものの、声になりません。

なかなか思うようにはいきません。


腹圧が足りないと、喉で頑張ってしまう

今回の練習で印象に残ったのが、

「腹圧が足りないと、不足分を喉で補うことになる」

という先生の説明でした。

これを自分の発声に当てはめてみると、思い当たることがあります。

高い音を出そうとする。

↓

声を大きくしようとする。

↓

お腹の支えが足りない。

↓

喉に力が入る。

↓

喉が閉まる。

↓

さらに頑張って声を出そうとする。

こうなると、苦しくなるのも当然です。

これまで私は、高音が苦しいときには「喉が開いていないのかな」と考えることが多かったのですが、そもそも声を支える部分が足りていない可能性もあると気づきました。

もちろん、喉の苦しさにはさまざまな原因があり、すべてが腹圧不足というわけではありません。

それでも、自分の場合は「高い音になるほど喉で頑張ってしまう」というクセがあるので、今回の気づきは大きなものでした。


「大きな声=いい発声」ではなかった

これまで私は、迫力のある歌声を出したいと思っていました。

そのため、

「もっと声を出そう」

「もっと響かせよう」

「高音もしっかり鳴らそう」

と、つい力を入れてしまいます。

しかし、今回のレッスンでは、まず7割程度の力で、正しいポジションを保つことを重視しました。

ポジションが安定している状態を覚え、そのまま少しずつパワーを上げていく。

この順番が大切なのだと思います。

最初から100%で発声してしまうと、体がまだ準備できていないのに喉だけが頑張ってしまいます。

だからこそ、

「大きな声を出す」より「支えを残したまま声を大きくする」

ことが重要なのだと感じました。


お腹だけを意識しても、うまくいかない

今回、もう一つ難しかったのが「お腹だけを動かそうとしてしまう」ことです。

お腹をへこませることに集中すると、今度は声が出なくなります。

逆に声に集中すると、お腹の動きが遅れてしまう。

つまり、腹圧は単純に「お腹に力を入れればいい」というものではありません。

お腹、息、声が連動している必要があります。

先生が教えてくれた「はっ、はっ、はっ」という練習は、その連動を体に覚えさせるための練習なのだと思います。

まだ私自身は、その感覚を完全につかめたわけではありません。

ただ、今まで意識していなかった「お腹から声を支える」という部分が、ようやく課題として見えてきました。


高音で喉が苦しくなったら、まず力を抜いてみる

今回のレッスンで、自分なりに整理すると、

高音を出すために、さらに喉を頑張らせるのではなく、まず支えを確認する。

ということになります。

特に私の場合、

  • 高音になる
  • 声を大きくしたくなる
  • 力が入る
  • 喉が閉まる
  • むせそうになる

という流れになりやすい。

これを、

  • まず低めの音から始める
  • 7割程度の力で発声する
  • お腹と息の連動を意識する
  • 支えを残したまま少しずつ音量を上げる

という方向に変えていきたいと思っています。


すぐに結果が出る練習ではない

先生からは、こうした発声は練習を続けて、ある日突然、体が覚えて楽に発声できるようになることもあると言われました。

自分では体の中を見ることができません。

だからこそ、

「今、お腹はどう動いている?」

「息はどこから出ている?」

「喉に力が入っていないか?」

と考えながら練習することが大切なのだと思います。

まだ「腹圧が身についた」と言える状態ではありません。

むしろ、今は練習すると自分の苦手な部分がよく分かる段階です。

それでも、これまで「高音が苦しい=喉の問題」と考えがちだった私にとって、「支えが足りないから喉で頑張っているのでは?」という視点を持てたことは大きな収穫でした。

しばらくは「はっ、はっ、はっ」の腹圧トレーニングを続けながら、7割程度の力で楽に発声できる状態を体に覚えさせていきたいと思います。

高音を楽に出せるようになるためには、声そのものを頑張るだけではなく、声を支える体の使い方を見直すことも必要なのかもしれません。


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