ボイトレ記録47|『希望の轍』は大人っぽく歌いすぎ?ビブラートをやめたらロックになった
『希望の轍』を大人っぽく歌いすぎ?ビブラートをやめたらロックになった
2026年7月12日、47回目のボイトレレッスン。
レッスンはいつものように、前半が発声練習、後半が課題曲の練習です。
前回から、もう一度発声の基本を見直す「リハビリ」のような練習を続けています。
平日の通勤中にも発声練習を繰り返し、少しずつ感覚を取り戻しながらレッスンへ向かいました。
前半:発声練習
最初から声を張り上げない
今回の発声も、前回と同じように「あいうえお」から。
ただし、最初から大きな声は出しません。
ゆっくり低い音から声を出して、まずは喉を温めていきます。
先生からも、
「最初はあまり張り上げないで。」
「喉をあっためていきましょう。」
と言われながら、少しずつ声を出していきます。
メニューは、
- あいうえお発声
- ダブル「あ~あ~」
- トリプル「あ~あ~あ~」
- 「123454321」の発声
- 「あ」「え」での発声
- 滑舌練習
です。
「ポジションはうまく取れてる」
今回うれしかったのは、楽に発声していると先生から、
「ポジションはうまく取れてる。」
と言ってもらえたこと。
以前は「もっと声を出そう」とすると、胸から上に力が入り、せっかく取れていた発声ポジションが崩れてしまっていました。
そこで先生から、
「ポジションが取れているなと思ったら、今までみたいにボリュームを上げなくてもいいですよ。」
「70%くらいでもいいから、そのまま続けてみましょう。」
とアドバイスされます。
これが今回の大きなポイントでした。
声を大きくすることより、良い状態を維持する。
今までの私は、声が出ていると感じると、すぐに「もっと出そう」としてしまいます。
でも、それでポジションが崩れてしまったら意味がありません。
まずは70%程度の声量で、楽に発声できる状態を体に覚えさせる。
そんな練習に切り替えていきます。
お腹と背中の感覚を確認しながら発声
楽に声を出していると、胸から上にはあまり力が入りません。
その代わり、
お腹が締まり、背中が膨らむ。
そんな感覚があります。
以前は「お腹から声を出す」と言われても、正直なところ何をすればいいのか分かりませんでした。
最近になってようやく、
「今、お腹が使えているな。」
「今は胸から上に力が入っていないな。」
と、自分の体の中を確認しながら発声できるようになってきました。
まだ完全に安定したわけではありませんが、以前とは少し違う感覚です。
滑舌練習はまずまず。でもサ行が難しい
続いて滑舌練習。
今回も、
「まめまめまもまもま」
「ぱぺぱぺぱぽぱぽぱ」
を練習します。
先生からは「まずまず」と言ってもらいました。
ただ、自分では前回よりも少しキレがないように感じました。
「なぜだろう?」
と思いながら、何度か繰り返します。
そして今回から新しく加わったのが、
「させさせさそさそさ」
です。
これが難しい。
口が思うようについてきません。
「まめまめ」や「ぱぺぱぺ」は少し慣れてきたと思っていましたが、発音が変わると、まだまだできないことが出てきます。
ボイトレを続けていても、
「まだまだ未開の言葉があるんだな。」
と感じました。
後半:課題曲『希望の轍』
「スッキリしたー!」で先生も爆笑
後半は課題曲『希望の轍』。
まずは、
「一度通してみましょう。」
ということで、2回ほど歌ってみます。
最近、ひとりカラオケにも行けていませんでした。
その反動もあって、かなり気持ちよく歌ってしまい、歌い終わったところで、
「スッキリしたー!」
と思わず口にすると、先生も爆笑。
久しぶりに思い切り歌えたので、確かに気持ちはスッキリしました。
「勢いはOK。でも大人っぽくない?」
先生からは、
「この曲は元気よく歌うのが合っているので、勢いはOKです。」
との評価。
これはよかった。
ところが、その直後です。
「だけど、大人っぽく歌いすぎじゃない?」
まさかの指摘です。
『希望の轍』に欲しいのは「少年っぽさ」
先生が求めているのは、
- 希望
- 明るさ
- 疾走感
- 少年っぽさ
といった雰囲気。
ところが私の声は、どうも大人びすぎているらしい。
以前、先生から「アニメのヒーローのような声」というイメージを教えてもらったことがあり、それを思い出しました。
ただ、今回はそういうヒーロー声を出してほしいという意味ではありません。
ところどころに出てくる、私の「渋い声」を抑えてほしいということでした。
「遠く 遠く」に哀愁が出ていた
例えばサビの、
♪遠く 遠く♪
という部分。
先生によると、私は、
♪遠く 遠くぅ♪
と、後から押してくるような歌い方になっているそうです。
言われてみると、確かに渋い。
自分では元気よく歌っているつもりなのに、そこに哀愁が混ざっています。
先生からも、
「ポジティブに歌ってほしいのに、哀愁が混ざっている。」
と言われました。
なるほど。
『希望の轍』なのだから、もっと前向きで明るい感じが必要なのです。
これは「クセ」なので困った
ただ、ここで問題があります。
これは一時的な歌い方ではなく、どうやら私のクセなのです。
長年歌ってきた中で自然に身についた歌い回しなので、
「じゃあ、やめましょう。」
と言われても、そう簡単にはいきません。
ところが、さらに次の指摘が。
今度はAメロです。
ビブラートも「大人っぽさ」の原因だった
♪夢を のせて 走る 車道 明日への旅♪
ここで私は、
♪夢を のせて 走るぅうぅ 車道 明日ぁあぁへの旅♪
というように、「走る」と「明日」の後ろにビブラートを入れていました。
先生から、
「このビブラートも大人っぽくしている原因ですね。一回やめてみましょう。」
との指摘。
これもクセです。
厳しい。
あこがれだったビブラートが、いつの間にかクセに
昔、私はビブラートにあこがれていました。
歌がうまい人が伸ばした声を揺らすのを聴いて、
「自分もできるようになりたい。」
と思っていました。
でも、なかなかできませんでした。
それがいつの間にか、知らないうちにできるようになっていた。
「あ、ビブラートができるようになった!」
とうれしく思ったのを覚えています。
ところが今度は、それがクセになっていました。
自分では「歌をうまく聴かせるための技術」だと思っていたものが、曲によっては逆効果になることもある。
これはちょっとショックです。
「こんなのコントロールできるかよ……」
と思いながらも、先生の指示なのでやってみます。
ビブラートをやめて、ストレートに歌ってみる
ビブラートを入れず、伸ばすところをまっすぐ歌ってみます。
正直、最初は違和感があります。
いつもの歌い方ではないからです。
でも、意外とできる。
そして、聴いてみると、
「あれ?こっちのほうがいいかも。」
確かに大人っぽさが減っています。
それどころか、少しロックっぽくなりました。
意識するだけで歌は変わる
今回、一番おもしろかったのはここでした。
声そのものを大きく変えたわけではありません。
ビブラートをやめる。
ストレートに伸ばす。
渋く歌わないように意識する。
たったそれだけなのに、歌の印象が変わりました。
これまで私は、歌がうまくなるためには、
「新しい技術を身につけること」
が大切だと思っていました。
でも今回のレッスンで、
「身につけた技術を、あえて使わない」
ことも歌の表現になるのだと気づきました。
今回のレッスンで学んだこと
今回のレッスンは、前半と後半で共通するテーマがあったように思います。
前半の発声では、
「もっと声を出す」より「今できている良い状態を維持する」。
後半の歌では、
「もっと表現を足す」より「余計な大人っぽさを削る」。
どちらも、何かを「足す」のではなく、今あるものをコントロールする練習でした。
発声では70%程度の力でポジションを維持する。
歌ではビブラートを一度外して、ストレートに歌う。
どちらも、今までとは少し違うアプローチです。
『希望の轍』に必要なのは、私が得意としてきた「渋さ」ではなく、
希望、明るさ、疾走感、そして少年っぽさ。
次回は、この「大人っぽさを抑えた歌い方」をどこまで自分のものにできるか。
もう少し練習してみたいと思います。
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