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【ポケカラ投稿】秋止符|堀内孝雄×谷村新司パート重ね・完成編

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 これまで堀内孝雄さんの低音の歌い出しや、サビをソフトに歌い上げる表現を研究してきました。 今回はその主旋律に、谷村新司さんの低音のハモリを重ね、より厚みのある仕上がりを目指しました。 二人のパートが合わさってこそ完成する「秋止符」。ぜひお聴きください。 本文 堀内孝雄パートの録音が一通り終わり、次は谷村新司パートのハモリです。 改めて聴き直すと、Aメロでは芯のある低音をしっかり響かせ、サビでは高音に移行しながらもソフトに“ふわっ”と抜けていく。この自然な流れが曲全体の魅力を作っています。 しかし、通して聴いてみると、サビの盛り上がりがやや物足りなく感じる部分もありました。そこで、谷村さんの低音ハモリを重ねることで厚みを補強し、全体のバランスを整えることにしました。 ハモリはあくまで主旋律を引き立てる役割なので、控えめな表現を意識。特に後半の「ながくなりそうなそんな」の部分では、言葉の粒が崩れないように一つひとつ丁寧に歌うことを心がけました。 実際に重ねてみると、ソフトな堀内さんのサビに谷村さんのハモリが寄り添い、曲全体に落ち着きと奥行きが生まれたように感じます。改めて、二人の歌声の組み合わせの妙に感心しました。 結び 「秋止符」は一見シンプルなバラードに思えますが、堀内孝雄さんの繊細な主旋律に谷村新司さんの低音ハモリが重なって初めて完成する楽曲だと実感しました。 今回の完成編で、ようやくアリスの歌の魅力を自分なりに再現できた気がします。 今後もこうしたパートごとの研究を続けて、さらなる表現の幅を広げていきたいです。 前回の記事では、堀内孝雄パートを中心に「秋止符」の主旋律を練習しました。 👉 [堀内孝雄パートの練習編はこちら] 今回はその仕上げとして、谷村新司パートを重ねた完成編をお届けします。 ポケカラ聴いてみる↓ https://u.pokekara.com/mv/1969645904167518208?u_share=u1626318627030695077 アップロード時の設定

ボイトレ記録28|「明日晴れるかな」で発見!母音トレーニングで響きをつなげる実録

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ボイトレを続けていると「出せるようになった!」と思った直後に、新しい課題が出てくるものです。 今回のレッスンでは、前回学んだ「お腹ポンプ発声」が功を奏し、声量アップを実感。しかし同時に「母音のつながりを整える」という、より高度な表現力を求められました。 課題曲「明日晴れるかな」を通じて、母音トレーニングの重要性を体感した記録です。 前半:発声練習 前回の「お腹ポンプ発声」を意識して練習開始。声量も増して調子は上々。 あいうえおの発声 → シングル「あ〜」、ダブル「あ〜あ〜」 「 123454321 」の発声 → 「あ」 滑舌練習「まめまめまもまもま」 先生からは「良くなってきた」との評価をもらう一方で、ダブル発声で勢いがなくなっているとの指摘。 「シングルの時のようにスパッと出して」とのアドバイスに痛いところを突かれました。 自己分析では、これは 喉に頼って “ 探りながら発声 ” している証拠 。 実際の歌でも「音を外してはいけない」という意識から、探り気味になる癖があります。 音程のない発声練習にまでその癖が出ているのはショックでしたが、体がまだ十分にできていない証とも言えそうです。 一方で滑舌練習は声が明るくなり、良好な手応えがありました。 後半:課題曲「明日晴れるかな」 前回は引き気味で失敗したため、今回はお腹ポンプを意識し「出し過ぎ上等」の気持ちで挑戦。 結果は大成功! 声がしっかり前に出ている サビがより盛り上がっている 全体として歌として成立している と先生から高評価をいただきました。 しかしそこで終わらず、新しい課題が … 。 今度は 「母音のつながりをもっとよくする」 というテーマが与えられました。 母音トレーニング 日本語は子音が多く、会話はそれで成り立ちますが、歌では「母音の響き」が土台。 母音が弱いと、 A メロなど弱い表現の部分で声が埋もれてしまうとのこと。 その練習法がこちら: 歌詞をすべて母音に置き換える 例:「熱い涙や恋の叫びも」   → 「あういあいああおいおあえいお」 やってみると、当然ながらとても歌いづらい … 。 しかし先生も「つながりが悪いと感じた箇所は...

【ポケカラ練習】高橋真梨子「ごめんね」|Aメロとサビの歌い方研究

2025年9月7日 最近「お腹ポンプ発声」を取り入れたことで、バラードのAメロの歌い方が少しずつ分かってきました。そこで挑戦してみたのが、高橋真梨子さんの代表曲「ごめんね」です。 この曲は、メロディーの上下が少ない落ち着いた歌い出しから始まり、後半のサビで一気に盛り上がる構成。Aメロには「好きだったの それなのに」のような細かい言い回しがあり、サビでは言葉数が減ってのびのび歌える印象です。サビのキーを自分に合わせれば歌えそうだと思い、試してみたのですが――やっぱり、のっぺりとした仕上がりに。いつものパターンです。 キー探し 4個下げ、5個下げで何度か試した結果、最終的に「5個下げ」がちょうどよさそうでした。 👉 関連ブログ CDをお持ちの方はこちらも参考にどうぞ。 キーチェンジできるCDプレーヤーで自分の音程を探せ 改善ポイント のっぺりした原因を考えると、後半(サビ)は歌っているのに、前半(Aメロ)は響かせられていないことが大きいようです。そこで、まずはお腹ポンプを使って「棒歌い」でしっかり響きを作り、その後で表情をつけていく練習を進めたいと思います。 また、後半のサビ「消えない過ちを」から始まる部分は、言葉数が少ない分、伸ばしで魅せる箇所が多いのですが、全部を伸ばすとメリハリがなくなります。ここはじっくり聴き込みが必要ですね。 たとえば「消えない過ちを」でしっかり出し切り、「後悔する前に」は少し引く――そんな強弱の工夫が効果的ではないかと感じています。 次回は「棒歌い」をベースに、Aメロの響きを意識しながら全体のメリハリをつける練習を進めていきたいと思います。

【ポケカラ練習】小柳ルミ子「お久しぶりね」|難しいメロディーの流れを研究

 2025年8月31日 先日、父が他界したこともあり、家にこもりがちだった母をカラオケボックスに連れ出しました。 ちょうど前日に、テレビで作曲家・すぎもとまさとさんのインタビュー番組を再放送していて、それを観た母の気持ちが少し前向きになったのかもしれません。すぎもとさんは小柳ルミ子さんの黄金期に数々の楽曲を提供しており、母も当時から好きだったようです。 久しぶりのカラオケだといいながら、母はいきなり小柳ルミ子さんの「お久しぶりね」を歌い出しました。私は当時のヒット曲として知ってはいたものの、サビに入る直前の「それじゃ さよなら元気でと」の激しい音程の上下を見事に歌いこなす母に、ただただ感心させられました。改めて、すぎもとさんの作る曲は難しい…と実感。 そこで自分も練習になると思い、さっそくポケカラで挑戦してみました。 何度か歌ってみて「それらしくなったかな」と思ったものの、どうにも音程が定まらない。原曲を聴き直すと、案の定ところどころ外れていて、まだまだ練習が必要だと痛感しました。 特に気づいたのは次の部分です。 「それじゃ さよなら元気でと」の「ら元気」 「冷たく背中を向けたけど」の「を向けた」 「いまでもほんとは好きなのと」の「は好きなの」 これらがきちんと下がりきっていなかったのです。さらに、この部分はテンポは変わらないものの、ドラムの雰囲気が切り替わるポイント。だからこそ、キレ感は残しつつもソフトに歌う必要があるのだと感じました。 たとえば「それじゃ さよなら」は落ち葉が落ちていくように下がり、「ら元気」はしっかり出して、「でと」は上がるけれどふわっと抜く――そんなイメージです。 また、この曲はテンポのあるナンバーですが、要所要所で力を抜くことも大切だと気づきました。たとえば「お茶だけのつもりが 時のたつのも忘れさせ 別れづらくなりそうで」の「別れづらくなりそうで」のあたりです。 練習課題としては手ごたえ十分。まずは自分に合ったキーを探るところから始めました。 4つ下げ、5つ下げ、6つ下げで試したところ、6個下げだと余裕が生まれ、表現をつけやすいと感じました。ここを基準に練習を重ねていきたいと思います。 次回はキーを6個下げたバージョンで、表現の細部を仕上げる練習に挑戦する予定です。完成度を高めた一曲を...

【ポケカラ練習】秋止符|堀内孝雄の低音の歌い出しを研究

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秋にぴったりの一曲を選んでみた 「※2025年9月7日追記あり」 2025年8月31日 そろそろ秋。季節に合わせて、アリスの名曲 「秋止符」 を歌ってみることにしました。 しっとりしたバラードで、派手さはない分、表現力が問われる曲です。 試しに歌ってみたところ――正直、のっぺりとした仕上がりに…。 「これはまずい」と思い、改めてじっくり聴き込み直すことにしました。 曲の印象と難しさ サビはガツンと盛り上げるのではなく、 じんわりと高めてスッと引いていくイメージ 。 ただしキーが高めなので、そのコントロールが大きな課題になりそうです。 一方で歌い出しは低音。ここをしっかり響かせないと、曲全体のメリハリが出ません。 聴けば聴くほど「うまく歌えるだろうか」という不安と期待が入り混じります。 堀内孝雄さんの歌い方から学ぶ 冒頭フレーズでは、 「ひだ(左)」が低音 「りきき(左利き)」で一気に高音へ跳ね上がる ――という難所があります。 堀内孝雄さんは、ぼそぼそっと歌っているように聞こえながらも 低音がしっかり出ていて 、さらに高音をソフトに抜いていく絶妙なバランスを見せています。 Aメロは同じパターンの繰り返しなので、 「ひだ(左)」 「みぎ(右手で)」 「いくら(いくら書いても)」 といったフレーズごとの跳躍をきれいにつなげることを意識しながら練習しました。 サビはどう仕上げるか サビ単独で盛り上がりを出すのは難しいと感じたため、 谷村新司さんの ハモリを重ね厚みを出して完成させる構成 を考えています。 バラードならではの深みを出すために、セルフコラボを視野に入れています。 最近の課題と練習法 ここ最近の練習での課題は、 Aメロをソフトに歌おうとしすぎて埋没してしまうクセ 。 「秋止符」でも同じ問題が出そうなので、まずは棒歌いでしっかり音を出し、そこから表現を削っていく方法を取る予定です。 秋らしい雰囲気をどう表現できるか――次回の録音に向けてじっくり仕上げていきたいと思います。 関連ブログ  課題に取り組むボイトレの記事 です。 今回の練習では、「秋止符」の静かな情感の中に潜む難しさを改めて感じました。 堀内孝雄さんの 低音の厚みと、高音をやわらかく抜いていく表現力 には本当...