ボイトレ記録2|高音が苦しい?その理由は「助走不足」かも・ボイトレでわかる抑揚の正体
「高い音が出ると、つい力んでしまう…」「抑揚をつけて歌いたいのに、ただうるさいだけに聞こえる…」
そんな悩みを感じたことはありませんか?
今回のボイトレでは、そんな高音・抑揚に関する「目からウロコ」の気づきがありました。
テーマはずばり、「抑揚は“強弱”ではなく、“助走と空間の広がり”でつける」。
実際の課題曲「I love...」を使ったレッスンで、その違いを体感してきました。
この記事では、発声練習で学んだポイントと、どのように歌唱に応用できたかをまとめています。
高音が苦手な方、抑揚がうまく出せない方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
2024年9月8日|「抑揚って強弱じゃないんだよ」
◆前半:発声練習「あいうえお」+横の広がりを意識
前回以降、車中での自主練を続けていた成果か、先生から「“あ”の口が開いていますね」と言われて一安心。
今日は「あ」「え」「お」を使って「12321」のパターンで発声練習。
ただ、「い」の発音だけは相変わらず苦戦中。鬼門です。
続いて「123454321」のスケールで半音ずつ上げ下げ。つまり「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」。
この練習でわかったのは、高くなるにつれて「4-5-4」あたりで喉に力が入ってしまうこと。先生いわく、これは喉を締めて出そうとしている証拠とのこと。まさに自分が今それ。
そこで今日のポイント:「横の広がり」を足す。
今までは上下に口を開けていたけれど、それだけでは限界が来る。高音では、胸を開き、横方向にも空間を作ることで、喉を締めずに支えるのがコツだという。
具体的には、「123454321」の発声にあわせて、腕を下から真横(Tの字)へ開いていく動作を追加。高音「5」に向かって胸を開きながら発声することで、苦しかった「454」の音が太く、圧のある声に変化。
喉ではなく、体全体で支えながら空気を流すイメージ。これは目からウロコの感覚だった。
そしてこの感覚は、課題曲の歌唱にもそのまま活きてくる。
◆後半:課題曲「I
love...」〜抑揚とは“助走+広がり”〜
課題曲「I love...」(原曲から6半音下げ)のAメロに挑戦。前回のテーマだった表現力については、工夫が感じられると好評価をもらった。
そして今日の発声練習を応用するパートへ。
先生からの提案は、「きみがはいってから」の「は」の部分を高音の「5」として意識しよう、というもの。
「きみが」を「1-2-3-4」の助走として、「5(=は)」に向けて胸を広げて歌う。
同じ要領で「日々の真ん中 不思議な引力に」の「不」を「5」、「真ん中」を「1-2-3-4」として助走をつけて歌うと、高音が浮かずに自然な抑揚が生まれる。
ここで印象的だった言葉:
「抑揚って、強弱じゃないんですよ」
多くの人は抑揚=声の大小と思いがち。でもそれはただのうるさい歌になりやすい。
実際、昔の自分も「声が出るから」といって大きく張り上げ、「そこまで歌わんでも…」と引かれた経験があった。
先生いわく、高音は“音量”ではなく“空間の広がり”で大きくするもの。
声の強さより、前の助走と広がりを意識することで、自然で耳に心地よい抑揚になる。
◆まとめ:発声練習の意味がつながる日
今日の学びは、「発声練習の理屈」が「実際の歌唱」にしっかりリンクしたこと。
練習の意味が具体的に腑に落ちてきた。
そして「抑揚とは助走と空間の広がり」という概念。これは今後、どんな曲を歌う上でも活かせる武器になりそう。
今日も充実のレッスンでした。
元原稿はこちら↓
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